コロナ感染防止対策に対し、ご理解とご協力をいただき本当にありがとうございました。
卒業生の保護者から「どんな先生がいるのかも知らないまま子供が卒業するのは寂しい。」と言われた言葉が心に響いています。令和5年度は、4年ぶりにすべての行事を戻していく方向で考えています。
松岡中学校は、75年目となります。卒業生も1万人を超えています。
昔と変わらず落ち着いて、生徒が学業・部活動に専念できる環境にあるのもひとえに、家庭・地域の松岡中学校へのご理解とご協力があってだと、感謝の気持ちを忘れず、日々生徒と向き合っています。
私自身も松岡中学校で新採用として7年。教員として育てていただき、ご恩返しの気持ちで松岡中学校で勤務しています。戻ってきて3年。感じているのは、時代の変化が激しく、学校だけでの対応には無理があり、より一層の地域・家庭との連携が必要だと感じています。
☆教員の働き方改革もまったなしですすめないといけない重要事項だと考えています。
ペーパーレス等にご理解いただきたい。その代わりHPを見ればわかるようにUPしていきます。
(ちなみに、1日平均100人近くが松岡中学校のHPを見てくれている計算となります。)
教職員の働き方改革のねらいとして4つあげさせてください。
1つ目は、「持続可能な教員の笑顔です。」
教員にしかめっつらで授業されても、授業を受ける生徒も息苦しい。また、質問も相談もしにくいですよね。 私自身も、生徒から「今日は機嫌がいいか悪いかを、教室に入った瞬間に生徒にチェックされ、生徒に気を使ってもらっていた。」と教えられ、大人として恥ずかしいと学ばさせてもらいました。
その後30年以上。10時には寝て、朝6時半に学校に来て仕事をする習慣がつきました。
今の中学校教員の置かれている状況も変わらず厳しく、休憩時間にしゃべる時間もない状況は変わりません。
2つ目は、「一人一人の生徒への声掛けの対応の重要性です。」
生徒から目を離さない。
生徒の変化に気づく心のゆとりの必要性。
丁寧な一人一人への進路指導が必要です。
松岡中は、1クラス32名近くいます。
教科担任制です。チームでの生徒の情報共有の時間が必要です。
3つ目は、「主体的・協働的・創造的な組織づくり。(気づき、考え、実行できる教員の育成です。)」
昨年度は、先生方、生徒と一緒に会話しながら、「松中タイム」、「マイノート」、「GIGA推進」に取り組んできました。様々なチャレンジをする姿が、本来の学びの姿だと考えています。
生徒の活動の様子は、HPの松友ブログ、学年にもUPしていきますのでご覧ください。
18日の松中タイムでも「縦割りトリオ活動」で、2,3年生が1年生に、「マイノートの使い方」、「ウォークラリー」に関してのアドバイスをしてもらいました。
その”振り返り”もHPに載せておきましたのでご覧ください。
4つ目は、「授業改善」です。
教員が一方的に説明し、板書し、覚える授業では、生徒が身につける力は、聞く力と黒板を写す力と暗記力が中心となりやすいです。(聞く力→音声認識 写す力→写真、文字認識 暗記力→検索機能が補ってくれる時代)
今後求められる力は、「探究する力」「自分の考えを発信する力」「対話を通して自分の考えを深めていくコミュニケション力」。「知識を活用する力」です。
松岡中学校も、高校や社会で通用するように、「予習、復習の習慣」をつけ、授業は「対話型」の授業時間を増やす努力をすすめていますが、対話時間の確保、授業改善には時間もかかり、研究の時間も必要です。
また、個に応じた教育に対応するためにも、ICTを活用した教材を探す時間も必要です。
生徒主体の学びに大きく舵を切りたいので、働き方改革に対してご理解とご協力をいただきたく、
本日は熱く語らせていただきました。
HP等を使って、松岡中学校の教育方針、生徒の様子は見える化していきます。
「松岡中学校で学んでよかった。」と言っていただけるように努力しますので、今後とも、ご協力・ご理解をよろしくお願いします。
HPのスクールプランに大まかな学校教育の重点項目の説明を載せさせていただきました。お時間のある時ご覧いただきご理解とご協力をいただけると幸いです。今年度もよろしくお願いします。
松岡中学校 校長 野村博明