0318 立志式

 幕末の志士・橋本左内は、若干15歳で『啓発録』を著し、人生を切り拓くための五つの要点を示しました。それは、

「稚心を去る(幼稚な考えを捨てる)」

「振気を奮う(気力を奮い立たせる)」

「志を立つ(明確な目標を持つ)」

「学に勉む(学問に励む)」

「交友を択ぶ(良き友を選ぶ)」

というものです。

  これは皆さんが今後の人生を歩むうえで、重要な指針となるはずです。

 

 立志式は、古くから元服を迎える歳(数え年の15歳)に自らの志を立て、未来に向かって歩み始める大切な節目の儀式です。「志」とは、単なる夢や願望ではなく、「自分がどのような人間になり、どのような生き方をしていくのか」を明確にするものです。それは、皆さんの人生を導く「道しるべ」となるでしょう。

 

 歴史を振り返ると、多くの偉人が若き日に大きな志を立て、それを貫くことで社会に貢献してきました。

 橋本左内先生は、十五歳で記した「啓発録」の決意を誠実に守り、二十三歳の時には藩主松平春嶽公の側近として藩の政治、また国の政治に大きな関わりをもつようになりました。積極的に西欧の先進技術の導入や対外貿易を行うことを構想、富国強兵を訴え、日本の安全保障の必要性を弁じた先覚者でもあったとも言われています。日本の将来を本気で考え続けた人です。残念なことに安政の大獄により、26歳の若さで尊い命を絶たれました。

 

 しかし、今なお、その生き方はお手本として語り継がれています。「どのような生き方がしたいのか?」 (夢や希望、理想を持ち)「今何をすべきか?」を、問い続け、行動にうつし、自分磨きを続け、日本という国の未来の平和を願い続けた人です。

 皆さんが今日立てた志が、これからの人生を豊かにし、より良い社会の実現へとつながることを願っています。また、松岡中学校の最高学年としての自覚を持ち、松岡中学校の 伝統を受け継ぎつつ、新しい松岡中学校の文化をつくっていってください。

 皆さんの活躍を期待して、式辞とします。